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本土最南端『佐多岬』を徹底解説【行き方・見どころ・時間帯別の絶景】

2023年6月13日

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「日本本土最南端ってどんなところ!?」
「佐多岬って遠いって聞くけど、実際どうなの!?」

佐多岬に関するこんな疑問を、すべて解決します!

だいき

どうも、日本全国47都道府県をたっぷり362日で旅した ”だいき”(@crayonblog1990)です!!

本記事では、鹿児島県『佐多岬』について、ざっくりこんなことが分かります!!

  • 佐多岬とは
  • 佐多岬への行き方
  • 佐多岬にある施設
  • 佐多岬で見る絶景
  • 佐多岬の楽しみ方

一読していただくことで、事前リサーチはバッチリ。訪問を予定されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

本記事は、2022年3月訪問時の様子を基にまとめています。

佐多岬ってどんなとこ!?

鹿児島県大隅半島の先端に位置する『佐多岬(さたみさき)』

”日本本土最南端” の地として知られるこのスポットは、その称号のみならず、霧島錦江湾国立公園の特別保護区に指定された、自然豊かなエリアです。

青く透き通る海、大海原に浮かぶ島々、薩摩半島にそびえる開聞岳。これらを見渡す大パノラマは、あなたの心を動かすこと間違いなし!!

佐多岬の豆知識

佐多岬一帯は、2012年まで、一企業が管理運営する有料の公園でした。

その後、南大隈町に譲渡されたことで、無料で利用できる形態に変貌。さらに、老朽化していた施設が一新され、より快適に楽しめるようになっています!

だいき

2011年以前に行ったことがある方は、その変化を見るのも楽しいかも✌️

基本情報

所要時間1~2時間
営業時間・遊歩道 8:00~日没
・観光案内所 9:00~17:00
・駐車場 24時間
休業日なし
料金無料
(※2023年6月8日時点調べ)

MAP

リアル最南端!!

主要な観光地からだと、かなり時間かかりそうだね😅

ゆの

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佐多岬への行き方

佐多岬が位置するのは、錦江湾を囲むような扇の先っちょ!

さぞ、行きにくそうな感じがしますが、カーフェリーが充実し、県内各所から様々なルートを検討できます。

だいき

ただし、時間はかかる😅

本項目では、各ルートを解説しますので、行き方が分からないという方は、参考にしてみてください。

行き方はもう知ってるよ!という方は、次の「佐多岬の施設紹介」へ。

1.自家用車・レンタカーを利用する場合

鹿児島空港からのアクセス

  • 一部高速道路利用(約2時間30分)
  • 一般道のみ利用(約2時間45分)

鹿児島市内からのアクセス

  • 桜島フェリー&一般道利用
    【フェリー】鹿児島港から桜島港(約15分+待機時間)
    【一般道】桜島港から佐多岬(約2時間)
  • 鴨池・垂水フェリー&一般道利用
    【フェリー】鴨池港から垂水港(約45分+待機時間)
    【一般道】垂水港から佐多岬(約1時間30分)
  • 一部高速道路利用(約2時間50分)
  • 一般道のみ利用(約3時間10分)

指宿市内からのアクセス

  • フェリーなんきゅう&一般道利用
    【フェリー】山川港から根占港(約50分+待機時間)
    【一般道】根占港から佐多岬(約40分)

駐車場について

  • 無料駐車場あり(普通車30~40台収容)

2.公共交通機関でのアクセスはおすすめしません

”頑張れば” 行けなくもない、これが結論。

ただし、旅人か物好きではない限り、公共交通機関でのアクセスはおすすめしません。こんな条件でも楽しめそうと思った方は、全然OK!

  • 主要ポイント(鹿児島市内等)から、路線バスやフェリーの乗継が必要
  • 最寄りバス停「ふれあいセンター」から佐多岬まで、徒歩約60~90分
  • バスの本数が少なすぎて、日帰り不可
  • 佐多岬から最も近い民宿まで、徒歩約30分
だいき

ヒッチハイク狙えば、日帰りいけそう🤔

それ以前の問題。

ゆの

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佐多岬にある7つの施設をご紹介

続いて、佐多岬一帯に整備された7つの施設について、ご紹介していきます。

1.エントランス広場

佐多岬の入口であり、駐車場や観光案内所が整った「エントランス広場」

ど真ん中に立つ、樹齢約80年のガジュマルが、南国感満点でお迎え。

むちゃくちゃ立派な木だね😳!!

ゆの

こちらの三角屋根の建物は、売店と綺麗なトイレ(24時間利用可能)を備える観光案内所。

南大隈町の観光情報、佐多岬に関する資料展示をはじめ、軽食や地元特産品が販売されています。

駐車場に隣接する休憩スペースは、眺望抜群!!

展望台まで歩くのが難しいという方でも、気軽に佐多岬の絶景を堪能できます。

2.遊歩道

駐車場から展望台まで続く「遊歩道」

展望台までの所要時間は、徒歩15〜20分ほど(約800m)。

多少のアップダウンはありますが、段差がないため歩きやすく、お散歩にちょうどいい道のりです!

道中には、国の特別天然記念物に指定されたソテツの群生地が広がっており、南国気分を味わえます。

3.御崎神社

遊歩道の途中に鎮座し、縁結びの神様として知られる「御崎神社(みさきじんじゃ)」

小さな社殿ではありますが、その創建は西暦708年という、歴史ある神社です。

紅白の社殿の美しさと、ソテツに覆われた参道が見どころ!

4.佐多岬展望台

佐多岬最大の見どころ「佐多岬展望台」

2018年に完成した新しい施設で、屋内が休憩スペース、屋上が360度見渡せるデッキになっています。

だいき

このデッキから見る絶景が、たまらなく美しい✨

目の前には、透明感と青さ際立つ大海原。

荒々しい岩礁の上、圧倒的な存在感を放つ、白亜の灯台。

山容がもはや芸術的な、”薩摩富士”こと「開聞岳(かいもんだけ)」も一望。

※開聞岳は、エントランス広場から見ることはできません。

さらに、空気が澄んだ日には、屋久島や種子島など、周囲に点在する島々を捉えることができます。

5.佐多岬灯台

佐多岬のシンボルにして、”日本の灯台50選”のひとつ「佐多岬灯台」

”佐多岬”と名前にありますが、実際に建つのは、岬の先に浮かぶ離れ小島(大輪島)です。その歴史は古く、初点灯は1871年。後の1945年に空襲で焼失しましたが、1950年に2代目が建造され、現在も海を守り続けています。

灯台に近づくことはできませんが、遠くからでも惹きつけられる、レトロで可愛らしい姿が魅力!

ずんぐりむっくりな感じが可愛い☺️

ゆの

6.灯台守広場

貴重な史跡が残る「灯台守広場」

その名の通り、かつて灯台守のお家があった場所で、現在でも石造りの外壁が残されています。

広場があるのは、遊歩道の主要ルートを外れた先、つまりは本土(佐多岬)。灯台の建つ大輪島ではないんです。

え?どうやって渡ってたの🤔??

ゆの

なんと、島と本土の間は、ゴンドラで結んでいたんだそう。しかも、本土から中継の中之島へ、中之島から大輪島へ、2基のゴンドラが架けられていました。

現代の技術ならまだしも、明治時代のゴンドラって・・・。

だいき

想像するだけでゾッとしちゃう😨

7.北緯31度線展望広場

”北緯31度”と”本土最南端”を示すモニュメントがある「北緯31度線展望広場」

エントランス広場より、やや手前に位置する広場で、眺望はあまり変わりません。駐車台数も少ないので、記念写真をサクッと撮るポイントですね。

”北緯31度”といえば、インドのニューデリーやエジプトのカイロと一緒。この点からも、佐多岬がとても温暖な気候であることが分かります。

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時間帯別で見る、佐多岬の絶景

1日を通して表情を変える佐多岬。

本記事では、次の4つのシーンに分けて、それぞれの絶景・楽しむためのポイントをご紹介します。

ぜひ、ご自身の好みの絶景を見つけてみてください!

1.朝の絶景

すべてを黄金色に染める”朝の絶景”。

夜の名残が残る、青く薄暗い世界。徐々に夜明けが近づいてきます・・・。

明るさと共に、彩りを増していく空。

この日は、水平線上の雲が厚く、海上からの日の出を拝めず。しかし、雲の上の空は澄んでおり、遅れて太陽が顔を出しました。

朝日の強烈な明るさに、新しい1日を実感。

肝心の佐多岬は・・・。

強いコントラストを残しつつ、黄金の輝きを放つ姿に、神々しささえ感じます。

この絶景と見事に調和した、純白の灯台。

清々しさとともに、自然のエネルギーを分けてくれたような、1日のはじまりにピッタリの絶景。

”朝の絶景”を楽しむポイント

  • 「エントランス広場」からの観賞・撮影がおすすめ
  • 見どころは、朝日に照らされる岬東面

2.昼の絶景

1日の中で、海の青さがもっとも際立つ”昼の絶景”。

特に、展望台の眼下に広がる海は浅く、透明度の高さがよく分かります。

だいき

この立体的な風景がすごい好き😳!

身近な絶景に加えて、約65km離れた屋久島が見えることもある佐多岬。

僕が訪れた際には、屋久島までは及びませんでしたが、2つの島をくっきり捉えることができました。

全体的に平坦な「竹島」
(佐多岬から約30km)
個性的な形をした「硫黄島」
(佐多岬から約40km)

ひょうたん島みたい😍

ゆの

一方、開聞岳までの距離は約24km。目視でも、その近さを実感します。

異様なほど美しく、はたまた愛くるしささえ覚える、とても魅惑的な山。

そんな開聞岳と、佐多の青い海のコラボレーション。最高にお気に入りの1ショットがこちら!

”昼の絶景”を楽しむポイント

  • 「佐多岬展望台」からの観賞・撮影がおすすめ
  • 見どころは、全方向!笑

3.夕の絶景

儚き美しさに感動する”夕の絶景”。

この時間になると、海の反射が落ち着き、見えていた島々がより鮮明になってきます。

昼間には分かりませんでしたが、硫黄島の火口から、噴煙が上がっていることにも気付きました。

あんなにも愛くるしかった開聞岳は、薄暗くなるとともに、どこか素っ気ないクールな雰囲気に・・・。

たぶん、気のせい。笑

ゆの

刻一刻と変わる表情を演出してくれた太陽に、別れを告げます。

1日の余韻が残る、日の入り後の空。

海と空しかない佐多岬だからこそ、全身で感じられるこの世界観。最高です。

※遊歩道に街灯がないので、早めに退散するか、懐中電灯を持っていくようにしましょう。

”夕の絶景”を楽しむポイント

  • 「佐多岬展望台」からの観賞・撮影がおすすめ
  • 見どころは、儚げな世界観

4.夜の絶景

宇宙が空を覆い尽くす”夜の絶景”。

日が沈んでも、佐多岬の絶景に終わりはありません。人里離れた辺境の地、光の影響が少なく、星空観賞にも絶好のポイント!!

僕が撮影した日は、空の澄み具合としてはイマイチ。それでも、満天といえる星空に包まれました。

うっすらと、天の川の姿も確認できます。

下写真を見ると、山の向こう側から、多少光の影響があるのが分かりました。

おそらく、指宿市か鹿児島市の街明かりと予想できますが、方向としては一部なので、特に支障は感じません。

もっとも絵になる灯台の上空は、何ら光が邪魔しない、宇宙空間が広がっていました。

灯台がアクセントになって、とっても綺麗✨

ゆの

アクセス自体に労力がかかるスポット、かつ、夜間の訪問となれば、さらにハードルが上がるでしょう。

でも、こんな光景見れたら、全然良くない!?笑

”夜の絶景”を楽しむポイント

  • 「エントランス広場」からの観賞・撮影がおすすめ
  • 見どころは、満点の星空
  • 辺境ならではの暗さ・静けさ

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写真好きな僕がおすすめする、
佐多岬の楽しみ方

さいごに、写真好きな僕がおすすめしたい、佐多岬の楽しみ方を3つご紹介します。

”2”の内容は、楽しみ方というより、写真撮影の簡単なコツをまとめています。どなたでも実践できることなので、よかったら参考にしてみてください!

1.すべての絶景を効率的に味わおう!

「せっかく佐多岬まで行くなら、4つの絶景すべて見たい!」

こう思われた方、たくさんいませんか!?

思ったぁ🙋‍♀️

ゆの

そんな方に向けて、効率的に4つの絶景を楽しむためのスケジュールをご紹介します。

絶景満喫スケジュール

【今回の条件】3月末・ほぼ晴れ

  • 15:00 佐多岬入り
  • 15:00~16:00 昼の絶景タイム
  • 17:00~18:30 夕の絶景タイム
  • 20:30~21:30 夜の絶景タイム
  • ~   至福の睡眠(車中泊)
  • 翌6:00~7:00 朝の絶景タイム

※季節(日の出・日の入時間)によって、適切な絶景タイムは前後します。

できるだけコンパクト、かつ、観光客が少ない時間に寄せているため、かなり理想的なスケジュールかと思います。

僕自身これを実践し、わずか16時間で、すべての絶景を楽しみました!

車中泊という観点では、駐車場は平坦、トイレは綺麗、他の車がほぼいない(寂しくなるほど)、とても快適な環境でした。

街灯がなく、トイレの照明もセンサー式なので、懐中電灯の持参をおすすめします。

だいき

真っ暗でこわい…と思うかもしれないけど、星空見る側からしたら、とってもありがたい🥺✨

せっかく佐多岬まで行くなら、すべての絶景を欲張ってみませんか!?

2.感動をそのままに! ちょっとした意識で変わる、写真撮影のコツ

「すごく感動して撮ったはずなのに、後々写真見返したら、あまりその感動が伝わってこない」と、お悩みの方いらっしゃいませんか。

これからお伝えするちょっとした意識で、写真の印象がかなり変わります!

本格的なカメラだけでなく、スマホカメラでも応用できる、基本的な2つのコツです。

  • 水平を意識する
  • 太陽に対する向きを意識する

それぞれ、簡単に解説していきます。

水平を意識する

はじめに、次の写真を比較してみてください。

  • 水平を意識していない写真(1枚目)
  • 水平を意識した写真(2枚目)

こうして並べてみると、写真の伝わりやすさに違いが見えてきませんか!?

単体で見た場合、違いとしてはっきり認識することはないかもしれません。しかし、写真の風景そのものを感じる前に、無意識的な違和感が生じてしまいます。

確かに、1枚目の写真は、はじめに水平線の方に目がいっちゃう🤔

ゆの

写真には、細かい設定や構図など、考えれば考えるだけ奥深く、難しいものです。

とはいえ、「水平線を意識する」ということは、知ってるか知ってないかの差でしかありません。佐多岬ならなおさら、海の水平線が分かりやすい基準になってくれます。

とても簡単に、写真の印象を良くするコツなので、ぜひ実践してみてください!

太陽に対する向きを意識する

写真撮影の際、太陽に対する向きが変わることで、仕上がりの印象もまったく変わります。

  • 順光(太陽に対して逆向き)
  • 斜光(太陽に対して横向き)
  • 逆光(太陽に対して正面)

意図する写真によって、適した光の向きが違うので、一概に良し悪しは語れません。あくまで、どれほど印象の変化があるのか、次の3枚の写真を見て、実感していただこうと思います。

はじめに、”順光”で撮影した写真。

真後ろから、太陽光が差し込む状態。全体的に反射が抑えられ、佐多岬周辺の海の青さ・木々の緑がよく伝わる仕上がりです。

続いて、”斜光”で撮影した写真。

真横から、太陽光が差し込む状態。順光に比べると、海面の反射は強まりますが、岩礁の陰影を強く表現できるため、荒々しく迫力のある仕上がりになりました。

さいごに、”逆光”で撮影した写真。

ほぼ真正面から、太陽光が差し込む状態。海面の反射が強く、全体的に白っぽい仕上がりになりました。神々しさやシルエットを強めるのに適していますが、海の青さを表現するには不向きです。

それぞれの特徴を知っていると、いつもとは違った表現も試せそう😳!!

ゆの

このように、時間帯だけではなく、太陽との位置関係によっても、写真の表現幅を広げることができます。

水平意識と比べると、少し難しいコツではありますが、ぜひ写真を撮る際に意識してみてください!

3.完全体(晴天)の佐多岬を狙おう!

画像提供:photoAC

そもそも論ですが、佐多岬を楽しむために、もっとも重要なことは ”天候”です。

わざわざ片道3時間かけて、どんよりした風景を見に行きたくないですよね・・・。

それだったら、他の観光スポット行きたい🏃‍♀️

ゆの

佐多岬に行くなら、最低でも晴れ間が予想される日が大前提。僕が自信を持っておすすめできる条件です。

この記事を読んでくれたみなさんにも、ぜひ ”佐多岬の完全体” を味わってもらいたい!!

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おわりに

本記事では、日本本土最南端『佐多岬』について、徹底的に解説しました。

  • 佐多岬の概要
  • 佐多岬への行き方
  • 佐多岬にある7つの施設
  • 佐多岬が誇る4つの絶景
  • 写真好きな僕がおすすめする、佐多岬の楽しみ方

”日本本土最南端”というロマンに加え、いろいろな絶景が待ち受ける佐多岬。僕自身、九州でも特に印象深いスポットなので、自信を持っておすすめします!!

ご興味のある方は、ぜひ足を運んでみてください。

<九州南部にある、もう一つの絶景岬はこちら>

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