「別府地獄って7つあるらしいけど、全部回る必要あるのかな?」
「時間がないから、見応えある地獄を厳選してサクッと回りたい!」
こんなお悩みがある方に向けて、記事をまとめました。
どうも、日本全国47都道府県をたっぷり362日で旅した ”だいき”(@crayonblog1990)です!!
本記事では、「別府地獄めぐり」を実際に体験したぼくが、全部で7つある地獄を徹底レポート。さらに、それぞれの地獄のおすすめ度を”ランク付け”しちゃいました!
この記事を読んで分かること
- 『別府地獄めぐり』の概要
- 7つの地獄の雰囲気や見どころ
- 7つの地獄のおすすめ度
- スムーズな地獄のめぐり方
ポイントを絞って短時間で観光したい方はもちろん、すべての地獄を効率的に回りたい方にもぴったりの内容です。別府観光の予定を立てている方は、ぜひ参考にしてみてください!
別府観光の代名詞
『別府地獄めぐり』とは
『別府地獄めぐり』は、別府温泉一帯に集結した7つの「源泉」めぐりのこと。別府観光の代名詞ともいえるコースです!
それぞれの地獄では、激しい噴気が見れる場所もあれば、熱泥や熱湯が噴出する場所もあり、さまざまな個性ある景観を楽しめます。
ちなみに、この別府地獄めぐり、江戸時代にはすでに風習として行われていたんだって!
「〇〇地獄」と呼ばれる源泉地は全国にありますが、別府地獄ほどバリエーション豊かな景観を見られるのは、源泉数・湧出数日本一の「別府温泉」ならではです!
別府の地獄めぐりランキング&現地レポート
別府地獄めぐりがいかに「定番の観光コース」「歴史ある風習」といっても、7つも地獄があれば満足感にバラつきが出ます。
すべての地獄をめぐる行為そのものに満足する方もいれば、インパクトのある地獄を1つ見れれば満足する方もいらっしゃることでしょう。
地獄はほどほどに、ほかのスポットとか食べ歩きを楽しむのもありかも!
そこで本項では、自分が興味のある地獄を見つけられるよう、1つずつすべての地獄をレポート!
ご紹介する順番は、風景や観光地にうるさいぼくの独断と偏見で付けたランキング順です。さらに、それぞれの地獄を次の基準で分類しています。
- ★★★|絶対に外せない”3つ星”地獄
- ★★|時間があるなら立ち寄りたい”2つ星”地獄
- ★|行っても行かなくてもいい”1つ星”地獄
「〇〇地獄が”1つ星”になってるけど、こんな魅力があるんだぞ!」など、ご意見がある方はぜひコメントください!
認識をあらためます。笑
なお、「実際の雰囲気は現地で感じたいから、地獄めぐりの方法だけ教えて!」という方は、次の見出しまでスキップしちゃってください!
▶︎ 別府地獄めぐり完全ガイド
★★★|絶対に外せない”3つ星”地獄
別府地獄最大の「海地獄」
(国指定名勝)
はじめにご紹介する”3つ星”地獄は、別府地獄のなかで最大を誇る「海地獄(うみじごく)」。
地獄という言葉のイメージとは異なり、コバルトブルーの池がとても美しいスポットです。ただし、実態は100℃近い熱湯が煮えたぎり、凄まじい噴気が立ち込める地獄そのもの。
美しさと迫力を兼ね備えていて、ぼくの中では最も感動し、満足感が高かった地獄です!
池の目の前には、売店やカフェなどが入る綺麗な建物が併設。休憩がてらの軽食や、お土産探しにも便利な施設です。
メインの源泉池のほかにも、大きな蓮の池、温泉熱を利用した温室、ひと休憩に便利な足湯など、広い園内にさまざまな見どころが点在しています。
海地獄の観光時間は、20〜30分程度。お土産探しや足湯を楽しむ場合は、最低でも1時間は見ておきましょう!
お土産探してると、あっという間に時間過ぎるよね。
所要時間 | 20~30分 |
営業時間 | 8:00~17:00 |
休業日 | 年中無休 |
料金 | ①海地獄のみ:大人450円/小人(〃)200円 ②共通観覧券:大人2,200円/小人(小中学生)1,000円 |
そのほか、詳細は下記サイトへ!
海地獄【公式サイト】
日本最古の天然地獄「血の池地獄」
(国指定名勝)
続いてご紹介するのは、日本で一番古い天然の地獄「血の池地獄(ちのいけじごく)」。
別府温泉といえばここ!っていうイメージ。
見た目とは裏腹に、静かで迫力こそないものの、赤く染まった池がとにかく圧巻。「血の池」や「地獄」という名に相応しい景観を楽しめます。
血の池地獄の赤さは、地下から噴出した物質によるもの。酸化鉄や酸化マグネシウムを含んだ熱泥が、おどろおどろしい赤い池を作り出しています。
池の脇から階段の散策路が続いており、高台から池を一望することも可能です。
「海地獄」同様、売店・お食事処・足湯など、観光施設として充実しているのも魅力。所要時間は、池の見学のみであれば、10〜20分程度で回りきれます。
所要時間 | 10~20分 |
営業時間 | 8:00~17:00 |
休業日 | 年中無休 |
料金 | ①血の池地獄のみ:大人450円/小人(〃)200円 ②共通観覧券:大人2,200円/小人(小中学生)1,000円 |
そのほか、詳細は下記サイトへ!
別府血の池地獄|国名勝指定 日本最古の天然地獄
★★|時間があるなら立ち寄りたい”2つ星”地獄
多種多様な源泉が湧く「かまど地獄」
バリエーション豊富な源泉を楽しめる「かまど地獄」。
1〜6丁目と呼ばれる6種類の源泉があり、ポップな装飾やコンセプトが魅力。ほかの地獄にはない雰囲気が楽しめるので、満足感が高いスポットです。
「かまど」という名前は、同市内に鎮座する「八幡竈門神社(はちまんかまどじんじゃ)」の大祭が行われるとき、昔からこの地獄の噴気で御供飯炊いていたことに由来します。
近い距離で隣接しているのにも関わらず、全く特徴が異なる源泉が湧出する不思議な光景。
海地獄のようなコバルトブルーの源泉もあれば、
お肌によさそうな泥の源泉も湧いています。
お次の写真は、かまど地獄最大を誇る「五丁目」の地獄。
撮影当時、池の色は青みがかっていましたが、年に数回緑になったり、濃さが変化したりするそう。変化の理由は未だ解明されておらず、なんとも神秘的な池です。
地獄以外には、足湯・手湯・飲泉が体験できるほか、小さいですが売店もありました。所要時間は10〜20分程度です。
マスマス健康てのが気になる。
所要時間 | 10~20分 |
営業時間 | 8:00~17:00 |
休業日 | 年中無休 |
料金 | ①かまど地獄のみ:大人450円/小人(〃)200円 ②共通観覧券:大人2,200円/小人(小中学生)1,000円 |
そのほか、詳細は下記サイトへ!
かまど地獄公式HP
間欠泉が吹き上がる「龍巻地獄」
(国指定名勝)
別府市の天然記念物に指定されている間欠泉『龍巻地獄(たつまきじごく)』。
間欠泉とは、一定の間隔で、熱水や水蒸気が吹き上がる自然現象のこと。
龍巻地獄では、約30~40分の間隔で熱湯が吹き上がります。これまで間欠泉を見たことがない方に、特におすすめの地獄です。
自然に起きる現象なのが、すごい興味深い!
安全のために、間欠泉の上部が岩の屋根でせき止められていますが、本来はなんと50mにも達する威力があるんだとか。
吹き上がる直前のタイミングに訪れれば、10〜20分程度で見学完了です。なお、地獄の入口でもある年季の入った建物には、売店が入ってます。
所要時間 | 10~20分 |
営業時間 | 8:00~17:00 |
休業日 | 年中無休 |
料金 | ①龍巻地獄のみ:大人450円/小人(〃)200円 ②共通観覧券:大人2,200円/小人(小中学生)1,000円 |
そのほか、詳細は下記サイトへ!
龍巻地獄 | 別府地獄めぐり公式サイト(別府地獄組合)
シュールな様子が面白い「鬼石坊主地獄」
名前にも見た目にも個性がある「鬼石坊主地獄(おにいしぼうずじごく)」。
はじめにご紹介した海地獄に隣接する小さな地獄です。インパクトはありませんが、シュールな地獄の様子が面白いため、時間に余裕があるならぜひ立ち寄りたいスポット!
シュールな光景は、ワンルームくらいの小さな地獄の中に出現します。
灰色の熱泥が、不定期にポコポコと湧き出る一瞬。「鬼坊主」の由来になった、まん丸な坊主頭が出現するのです!
由来、ド直球すぎ。笑
しかしまぁ、美しく完璧つるつるな坊主頭を写真に収めるのが難しいこと。
夢中になって格闘していたのですが、どうしてもタイミングが合わず断念しました…。笑
園内には、小さな休憩所と足湯があるほか、温泉施設も併設(※別途有料)。写真にこだわらなければ、所要時間10〜20分で回りきれます。
所要時間 | 10~20分 |
営業時間 | 8:00~17:00 |
休業日 | 年中無休 |
料金 | ①鬼石坊主地獄のみ:大人450円/小人(〃)200円 ②共通観覧券:大人2,200円/小人(小中学生)1,000円 |
そのほか、詳細は下記サイトへ!
鬼石坊主地獄
★|行っても行かなくてもいい”1つ星”地獄
”アレ”だらけの「鬼山地獄」
勢いよく立ち上る湯煙と”アレ”がたくさんいる「鬼山地獄(おにやまじごく)」。
比較的こじんまりとした園内には、100度近い熱湯を湧出する源泉があります。モクモクと立ち上る湯煙は、対岸が見えないほどの凄まじさ。
さて、鬼山地獄で注目すべきは”アレ”と前述したワニ!
実に約80頭ものワニの大群が飼育されています。恐ろしいほどワニが密集した光景には、ビビる方もいれば、興奮してウホウホする方もいるのでは!?
別名「ワニ地獄」とも呼ばれるらしい。
インパクトは文句なしにありますが・・・。ぼくが”1つ星”地獄にした理由は、ハマる人とハマらない人が分かれそうだったため。
正直、レイアウトなど見せ方にこだわりを感じませんでした。
ただし、毎週土日の10時には餌付けが公開されていて、それはそれは迫力の瞬間が見れそう!
残念ながら、ぼくが行ったのは平日で見れなかった…。
所要時間 | 10~20分 |
営業時間 | 8:00~17:00 |
休業日 | 年中無休 |
料金 | ①鬼山地獄のみ:大人450円/小人(〃)200円 ②共通観覧券:大人2,200円/小人(小中学生)1,000円 |
そのほか、詳細は下記サイトへ!
鬼山地獄 | 別府地獄めぐり公式サイト(別府地獄組合)
和風庭園の中に湧く「白池地獄」
(国指定名勝)
和風庭園にある池から白い湯けむりが上がる「白池地獄」。
園内に入ると、お肌に良さそうな「”The”温泉」という雰囲気を醸し出す、青みがかった白い池が広がります。
周囲を建物に囲まれた、街のド真ん中にあるのがほかの地獄と異なるポイント。
園内には、美術品を展示している建物があるほか、大きなピラルクが泳ぐ熱帯魚館がありました。
デカさには驚くけど、殺風景だよね。
白池地獄は、インパクトが薄く、いまいちコンセプトがよく分からないのが正直な印象。中途半端に付加施設を設けることなく、純粋に池だけ楽しめた方が良かったかなと個人的には思いました。
所要時間 | 10~20分 |
営業時間 | 8:00~17:00 |
休業日 | 年中無休 |
料金 | ①白池地獄のみ:大人450円/小人(〃)200円 ②共通観覧券:大人2,200円/小人(小中学生)1,000円 |
そのほか、詳細は下記サイトへ!
国指定名勝 白池地獄
別府地獄めぐり完全ガイド
本項では、別府地獄めぐりの前に押さえておきたい情報をまとめています。
地獄を制覇したい方も、1箇所だけ訪れる方も、しっかりチェックしておいてね!
1.営業時間・料金
所要時間 | 最短2~3時間(7つの地獄・移動込) |
営業時間 | 8:00~17:00 |
休業日 | 年中無休 |
料金 | ①共通観覧券:大人2,200円/小人(小中学生)1,000円 ②地獄ごとの入園料:大人450円/小人(〃)200円 |
そのほか、詳細は下記サイトへ!
別府地獄めぐり公式サイト(別府地獄組合)
2.地獄が集まる2つのエリア
別府地獄は、次の2つのエリアに分かれて密集しています。
- 海地獄周辺エリア
(海地獄/鬼石坊主地獄/かまど地獄/鬼山地獄/白池地獄) - 血の池地獄/龍巻地獄エリア
エリア内は徒歩で散策可能。エリア間は自動車(約10分)・公共交通機関(約15分)での移動が望ましい位置関係です。
3.アクセス・駐車場
アクセスについては、「海地獄」「血の池地獄」それぞれを起点にしてまとめました。(※公共バスの場合、降車する停留所によって、近しい地獄が異なる場合があります)
- 「海地獄」を起点にする場合
・JR別府駅から公共バスで約25分/タクシーで約15分
・JR亀川駅から公共バスで約25分/タクシーで約15分 - 「血の池地獄」を起点にする場合
・JR別府駅から公共バスで約30分/タクシーで約20分
・JR亀川駅から公共バスで約10分/タクシーで約10分 - 自動車(自家用・レンタカー)の場合
・各地獄に無料駐車場あり
4.地獄めぐりの方法
さすが、定番の観光地だけあって、各地獄をめぐる方法が充実しています。
- 徒歩(エリア内)& 公共交通機関(エリア間)
- 徒歩(エリア内)& 自家用車(エリア間)
- シェアサイクル
- 自家用車 ※駐車台数が少ない地獄もあるので要注意
- 定期観光バス(7地獄を巡るガイド付バスツアー)
一般的なのは1・2だよ!
定期観光バスの詳細はこちら!
[公式]亀の井バス株式会社
5.地獄制覇に向けたおすすめコース
さいごに、7つの地獄を制覇したいあなたに「おすすめコース」を伝授します。
一般的な交通手段である「徒歩&公共交通機関」または「徒歩&自家用車」を前提に、各地獄のポテンシャルと立地を考慮して作りました!
- 血の池地獄(★★★)
- 龍巻地獄(★★)
ーエリア間移動ー - 白池地獄(★)
※自家用車の場合、海地獄の駐車場に停めてから回ると後々ラク - 鬼山地獄(★)
- かまど地獄(★★)
- 鬼石坊主地獄(★★)
- 海地獄(★★★)
はじめに、「血の池地獄」で別府らしさを満喫して気持ちをアップ。次に、地獄のランクを下げて興奮する気持ちを一度落ち着かせ、徐々にランクを上げていきます。ゴールは華々しい「海地獄」でクライマックスを。
いやぁ、素晴らしい。
自画自賛。笑
効率さを踏まえつつ、気分の盛り上がりもしっかり意識したベストコースです。
まだ周り方を考えていない方や、考えるのが面倒だなぁと思う方は、ぜひ参考にしてみてください!
おわりに
『別府地獄めぐり』といえば、大分観光の定番中の定番。すでに情報が充実した既存のサイトがたくさんあるので、今回はぼくなりの評価を付けてまとめてみました!
気になる部分があれば、クリックしてもう一度見直してみてね!
本記事では、『別府地獄めぐり』について解説しましたが、別府周辺にはほかにも見どころがたくさんあります。また、日帰りや1泊2日程度の短時間で満喫できるのも、別府観光の魅力。
下記記事では、たった半日で周りきれる5つのスポットを紹介しています。地獄めぐり以外の観光スポットが気になる方は、ぜひチェックしてみてください!