「おしゃれで使い勝手の良いベッドキットを自分で作りたい!」
「ベッドキットをDIYして、既製品よりもコストを安く済ませたい!」
そうお考えの方必見の記事をまとめました。
どうも!DIYど素人ながら、日産キャラバンを車中泊仕様に改造した ”だいき”(@crayonblog1990)です!!
本記事では、車内におしゃれ空間と抜群の収納力を実現する『ベッドキットDIY』の手順について解説します。
この記事を読んでわかること
- ベッドキットDIYに必要なアイテム
- ベッドキットDIYにかかる費用・期間
- ベッドキットDIYの手順
- 自作ベッドキットならではの工夫
車のDIYを計画されている方、キャラバンユーザーでよく車中泊をされる方は、ぜひ参考にしてみてください!!
ベッドキットDIYの概要
はじめに、ベッドキットDIYの目的や必要アイテム、作業に要した費用などを解説します。
最初に全体像を把握すると、スムーズに作業が進むよ!
今すぐ作業手順を読みたい方はこちら!
▶︎ベッドキットDIYの手順
1.ベッドキットDIYの目的
ベッドキットといえば、キャラバン・ハイエースはもちろん、ミニバン車種などに対応した既製品が販売されています。
高価な製品ですが、組み立て・設置がカンタン、かつ耐久性やクオリティの高さは言うまでもありません。
既製品ならではの良さ✨
では、なぜベッドキットをDIYするのか、その目的は2つ!
- 統一感ある車内空間を演出
- 使用用途に合わせた収納を実現
第一の目的は、既製品のベッドキットでは難しい、統一感ある車内空間を演出すること。
特に、ぼくのように、車内全体のDIYを計画されている方に重要なポイントです。フローリングやキッチンなど他の設備も自作する中で、デザインに統一感を持たせるには、やはりDIYが最適!
第二の目的は、自分の使用用途にピッタリな収納を実現すること。
既製品は、天板が大きく作られているタイプが多く、頻繁に荷物を出し入れするには不便です。一方、DIYであれば、天板の大きさや分割数は自由自在。自分の使用用途に最適なレイアウトが可能です!
2.使用する道具
使用する道具は、次の5点です!
- ジグソー
- インパクトドライバー
- メジャー
- L型定規
- 型取りゲージ
3.使用する材料
使用する材料は、こちら!
※数量は、あくまでキャラバンにおける目安
- 赤松角材/45×45×2000mm(×12本)
- パイン集成材/25×910×1820mm(×1.5枚)
- ベニヤ板/2.5×910×1820mm(×1枚)
- 1×4材/19×890×1820mm(×2枚)
- 塗装料(ステイン・ニス)
- ビス、補強金具など
1つずつ、かんたんに紹介していくよ💁♂️
・赤松角材
ベッドのフレーム部分に使う「赤松角材」。
選んだ理由は、断面が正方形のため、構造が検討しやすいと考えたから。また、束売りで安かったというのも大きな利用です!笑
サイズは異なりますが、ネットでも束売りされている製品がありました。とはいえ、木材はネットだと割高なので、ホームセンターで購入するのが一番おすすめです。
近くに店舗がなかったり、材料を車に乗せきれない場合は、ネットでの購入も便利だね!
・パイン集成材
ベッドの天板部分に使う「パイン集成材」。
合板などに比べると値段が高いですが、見た目と肌触りが良いのが特徴。家具にも良く使われる木材です。
・ベニヤ板
ベッドの側面部分に使う「ベニヤ板」。
耐久性はそこまでありませんが、今回は化粧板として使用するので必要十分!
・1×4材
DIY定番の材料のひとつ「1×4材(ワンバイフォー)」。
使用用途については、手順の項目で解説します!
・塗装料
ベッドキットDIYでは、2種類の塗装料を使用しました。
1つ目は、着色目的の「水性ポアーステイン」。カラーバリエーションが豊富なので、好みやデザインに合わせて選択できます。
2つ目は、水分や汚れからの保護を目的とした「水性ウレタンニス」。肌触りがツルツルになったり、木の模様がくっきりしたり、質感のアップにも繋がります。
光沢が強いのが嫌だったので、”つや消し”タイプを選択したよ✌️
・ビス、補強金具など
フレームの固定に使用した「ビス」と「L型ブラケット」。
このほか細かいアイテムは、使用場面にて都度ご紹介します!
4.費用・期間
ベッドキットDIYにかかった費用は、約28,000円(※工具代除く)。
既製品の相場に比べると、コストはかなり抑えられています。
内訳
赤松角材(×12) | 6,000円 |
パイン集成材(1.5) | 9,000円 |
ベニヤ板(×1) | 1,500円 |
1×4材(×2) | 500円 |
塗装料 | 4,000円 |
ビス、補強金具など | 7,000円 |
作業時間は、合計6日間かかりました。寸法や構造まで、その場で試行錯誤しながら進めていたので、妥当な時間かと!
ぼくのようなDIYど素人には大変な作業でしたが、どんどん組み上がっていく様子が楽しくて・・・。
6日間、朝から晩まで作業してた✨
ベッドキットDIYの手順
続いて、ベッドキットDIYの具体的な手順を解説していきます!
作業自体は難しくないけど、寸法を調整するのが少し大変だったかな。
1.ラフ図面作成
まずは、ベッドフレームのラフ図面を作成します。
寸法や構造など、完成形を固めておくのが目的。内装が凸凹した部分などについては、作業を進める中で細かい調整を行います!
図面作成にあたって、こんなポイントを意識しました。
- 収納必須のアイテムが入るサイズにすること
(ぼくの場合は、車載冷蔵庫が基準!) - 座っても窮屈にならない高さにすること
- 取り外しやすい大きさに分割すること
人それぞれ基準が変わるポイントだね!
ちなみに、最終的な完成イメージはこちら。
▼我がキャラバンの構想段階の詳細は、こちらの記事にまとめています!
2.フレーム材料加工
続いて、図面で確定させた寸法に合わせて、角材をカットします。
ここで重要なアドバイス!
直線的なカットを行う場合、ジグソーではかなり難しいため、丸鋸を使用するのがおすすめ。
ジグソーでカットすると、手ぶれや木の節目などの影響で、このように断面にばらつきが出てしまいます。
ぼくは、ジグソーで気持ち調整してやり過ごしましたが、結果的にフレームが歪む原因に・・・。
より高いクオリティを追求するためには、丸鋸でのカットが懸命です。
この歪みは、今でも結構後悔してる😂
3.フレーム組み立て
続いて、カットした木材を使って、ベッドフレームを組み立てていきます。
見ての通り、フレームは複数に分割した構造になっており、必要に応じて取り外し可能(車検時など)です。
このサイズなら、1人でカンタンに取り外せるね👌
タイヤハウスにかかるフレームは、それを避けるような構造に調整。
最後方のフレームは、仕切りを設けた大きめの構造。一部内装がカーブしている箇所は、細かく屈折させて対応しています。
耐久性については、ビスによる固定だけでは心許ないため、L型ブラケットで補強。ビクともしない安心のフレームに仕上がりました。
もはや、やりすぎレベルの補強。笑
4.天板材料加工
お次は、天板として使うパイン集成材の加工。
フレームの大きさ・分割数に合わせてカットするだけなので、比較的イージーな作業です。
ただし、最後方の天板は、型取りゲージを使用し、内装のカーブに合わせたカットが必要。
ぴったりフィット✨
5.塗装
続いて、各パーツの塗装を行います。
塗装の内容は、次のとおり。
- ベッドフレーム(赤松角材)
→ホワイトステイン&つや消しニス - 天板(パイン集成材)
→つや消しニス - 側板(ベニヤ板)
→ホワイトステイン&つや消しニス
天板については、素材の色味を活かすために、ニス塗装だけにしたよ!
6.側板取り付け
さいごに、ベニヤ板・1×4材をフレームの側面に取り付けます。
ベニヤ板は、フレームを剥き出しにしない化粧板の役割。強力接着剤でサクッと取り付けました。
あくまで見える部分だけでOK!
1×4材は、天板を支える取っ掛かりの役割。
ベットキットと対面になるマルチキッチン側も、同様に1×4材を取り付けており、両側で天板を支える仕組みになっています。
ベッドキットDIYの完成イメージ
ついに、オリジナルのベッドキットが完成!
スペックがこちら💁♂️
- 長さ180 × 幅110 cm
- 天板は、全7枚に分割
- 収納は、全5区画確保
身長180cmのぼくひとりでも、彼女と並んで2人でも、快適な大きさ!
また、天板下には大容量収納を確保しており、長旅にも十分対応できるスペースです。
しかも、これだけ大きなベッドキットにも関わらず、リアシートの展開に何ら支障はありません。
キャラバンの広さをあらためて思い知るDIYだったね!
自作ベッドキットならではの工夫
お次は、自作ベッドキットだから導入できた工夫ポイントをご紹介!
手順では紹介しきれなかった、細かい部分もまとめてるよ💁♂️
1.座りやすい掘りごたつ仕様
1つ目の工夫は、座りやすさを重視したポイント!
7枚の天板のうち、2枚の天板下は収納がありません。天板を取り外すことで、足を降ろして座れる「掘りごたつ」仕様に変化します。
椅子のように自然に座ることができるので、PC作業や食事もラクラク。車内生活の快適性アップに欠かせない工夫です!
若干天井に頭があたるのがネック・・・。
ちなみに、私はあたらない!笑
2.一枚二役のリバーシブル天板
”掘りごたつ仕様”にして取り外した2枚の天板は、それぞれ別の用途が備わっています。
1枚目のもうひとつの機能はこちら!
元々キャラバンに備わっている「仕切り棒」を利用したテーブルです(※仕切り棒とは、積載物から座席を保護するためのアイテム)。
天板裏面に、仕切り棒の直径に対応したパイプクランプと、折りたたみ式のL型ブラケットを取り付けただけのシンプルな仕組み。
仕切り棒にパイプクランプをはめて、ブラケットを開けば、立派なテーブルに変貌を遂げます!
体重をかけたりしない限り、安定して使用できるよ✨
▼使用したアイテム
2枚目のもうひとつの機能がこちら。
折りたたみテーブルの脚を取り付けた、またまたテーブル!
車内に限らず、車外に持ち出して使えるので、キャンプ場などで食事をする際にも便利なアイテムです。
ぼくの場合、こんな感じで使用することがほとんどでした。
キャラバンのリアシート部分にすっぽりハマる、車内書斎のできあがり〜!
座椅子との組み合わせが最強✨
▼使用するアイテムの参考例
3.建具を利用したフレーム連結機能
いわゆる「パッチン錠」を利用した、フレームの連結機能。
フレームの内側に取り付けたパッチン錠で連結・固定することで、走行中に暴れないよう対策しています。
取り外しがラクなのも便利!
▼使用するアイテムの参考例
4.便利でおしゃれな革取手
天板の取り外しに必要な取手は、レザーを使っておしゃれなデザインに!
今回使用した製品は、ボルトタイプの物。
ただし、ボルトは取り付けが大変なので、レザーとナットだけ使用し、ビスで固定しました。
ナチュラル色が、木の雰囲気に馴染んでいい感じ✨
▼使用したアイテム
▼垣間見えたベージュのマットレスも手作り。その制作過程は、こちらの記事でまとめています!
おわりに
本記事では、車中泊ベッドキットを自作する手順について解説しました。
車内の快適性を高め、かつ大容量収納にもなるベッドキット。車中泊される方にとっては、最も重要な設備と言っても過言ではありません。
既製品もある中でDIYするメリットは、デザインやレイアウトを完全オリジナルで作れること。おしゃれな車内に憧れていたり、自分に最適な収納を実現させたい方には、断然DIYがおすすめです。
ぜひ、本記事を参考に、理想のベッドキットを作ってみてください!
当ブログでは、車中泊DIYの全工程を記事にまとめています💁♂️
(※現在、各記事を随時リニューアル中)
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