どうもこんにちは!
クレヨンぶろぐです🚐💨
本記事は、これまで2回に渡りまとめてきた「制振&断熱DIY」の完結編。いよいよ、メイン作業となる車室全体の制振&断熱処理の手順をご紹介します。
記事の終盤に、今回のDIYをまとめた動画も載せているので、ぜひ最後までご覧ください。
それではいってみましょう!!
車室全体の制振&断熱手順
1.天井の制振・断熱
まずは、作業面積が一番大きい天井部分から取り掛かります。
はじめに、天井と車の躯体の隙間をコーキング材で埋めていきます。
これがどれほど効果があるのか、正直分からないのですが、機密性を高めることで振動や音を軽減するのが目的です。
コーキングはやったことないのでかなり下手ですが、見えない部分なので、大雑把にこなしました(今回使用したコーキング剤は、丸々2本)。
常に腕を上げながらの作業だから、結構疲れる😅
続いて、事前にカットしていた制振シートを天井一面に貼り付けていきます。
作業のポイントは、次のとおり。
- 貼り付け前に、車体の汚れをパーツクリーナーで落とすこと!
- 貼り付け後は、壁紙ローラーなどで入念に圧着すること!
ここまでの作業が終わった時点で、施工前との大きな違いを感じました。手で軽く叩いた音が反響せず、重厚さを感じるようになったのです。
引き続き、断熱マットを貼り付けていきます。
制振シートより広範囲、かつ、凸凹部分も多いので、強めにコロコロしておきます。
仕上げに、剥がれやすい縁や分割部分をアルミテープで補強して完了。
ここでようやく、本格的な住宅用断熱材を貼り付けていきます。
作業は簡単で、断熱マットの上からスプレーのりで接着するだけ!
ルームライトなどがあたる部分は、適宜大きさを調整して貼り付けました。
最後に内装を戻し、天井の制振・断熱処理は完了です。
ちなみに、今回の作業で厚みが出たため、1箇所クリップが入らないところがありましたが、特に支障は無さそうなので見なかった事にします・・・。笑
ここまでの作業内容自体は、特に難しくありませんが、施工面積が大きい、かつ、内装を戻す際に1人では手が足りないので、2人以上での作業が望ましいです。
僕も彼女に手伝ってもらいました!
いぇ〜い😁✌️
一人でやろうとすると、どうしようもない。笑
無理に1人でやると、天井が折れてシワになってしまう可能性があるので要注意!
2.壁の制振・断熱
続いて、荷室壁に制振・断熱処理を施していきます。
手順は、天井と全く一緒👍
キャラバンの壁は、手を入れる隙間が狭かったり、形が複雑な箇所もあるので、各材料を分割して貼り付けていきます。
タイヤハウスの制振材の貼り方、クセスゴッ😳!!
進行方向右側の壁にはヒーターが付いていて、作業しにくかったですが、色んな方向から手を突っ込みながら施工しました。
コード類のあたり、特に接続部周辺には触れたくないので、やや大きめに隙間を空けています。
これで荷室壁の断熱もバッチリです。元々かなりの隙間空間があったので、施工前後での違いが大きそう!!
3.スライドドアの制振・断熱
続いても同様の手順で、スライドドアに制振・断熱処理を施します。
見ての通り、構造が複雑なので、分割して貼っていきます。
鉄板の縁が鋭利なので、作業の際は軍手などを着用しましょう!
スライドドアは壁面同様、かなり大きな表面積があるので、みっちり断熱しておきたい箇所ですね。
ここまでの作業の結果、見るからに全体のビジュアルが変貌しました。
身が詰まった感じがするね✨
さて、ここまで順調な今回の作業ですが、スライドドアに関しては、ひとつ問題が残っています。それは、下記記事でご紹介した一件。
僕が何も考えずくしゃくしゃにひっぺがした、あの防水ビニール😂笑
重要な部品だと知り、急いでゴミから救出しますが、ブチルテープがあちこちに付着し、手の施しようがない状態…。
水漏れを防ぐという重要な役割を担っている以上、付けないわけにはいきません。
ひとまず純正部品を探してみたものの、両側のビニールで計4,000円程、しかも在庫があるかもよく分からない…。
いろいろ考えた挙句、菜園用のビニールシートで代用することに!
元々雨ざらしになる場所で使うものですし、厚みもあるので、十分代用できました。接着用のブチルテープと合わせて、2,000円くらいで済みました!
どちらもAmazonで手に入るよ✌️
作業も意外と簡単!
養生テープでビニールを仮止めし、徐々に適当な大きさにトリミングしていきます。
内装のドリンクホルダー部分については、壁に食い込む形になるので、わざとビニールに余裕を持たせておく必要があります。
最後に、用意できたビニールの縁をブチルテープで接着しておわり。
劣化したブチルテープはかなり厄介ものでしたが、新品はほとんどベタベタつくことがありません。
逆側もこの通り、良い仕上がりに。
以上で、スライドドアの作業も完了です!!
4.床の制振・断熱
引き続き、床の制振・断熱処理に入ります。
床に関しては、既にフローリングの裏面に厚めのアルミシートを貼り付けているので、これまでの施工箇所ほどガチガチにはやりません。そもそも、ただでさえ天井が低いので、これ以上厚みが生まれる作業はできないのです。笑
例によって、制振シートを貼り付けていきますが、床は硬い箇所が多かったので、エンジンに近い後部座席のエリアのみに絞りました。
断熱については、先述の通り一枚既存のアルミシートがあるので、100均のもので追いシートすることに。
薄くて破れやすいですが、160cm × 90cmで100円という高コスパ!
まずは、養生で仮止めしつつ、大体の型取りを行っていきます。
3.5枚分のシートで、床全面とタイヤハウスを覆うことができました。
最終的な固定については、結局上からカーペットを敷いてしまうので、簡易的に養生テープで済ましています。
一応、点検穴と思われる箇所は、パカっとめくれるようにしておきました。
そして、終盤の雑さを象徴するかのような、ステップ部分の断熱(余ったアルミシートを適当に付けただけ)。
やる気を感じない🤭笑
ということで、みるみる簡易的になってしまいましたが、床の施工も完了です!!
5.リアゲートの断熱(簡易)
お次は、リアゲートに断熱処理を施します。
といっても、作業はものの5分で完了しました。なぜなら、内装を取ってみて、ガチガチに断熱する気が失せたからです。
またしてもブチルテープ😱
もう君とは関わりたくない…。
そもそも開口部が少ないため、大して断熱材を入れ込めなさそうな状態です。
ということで、またまた超簡易的に、防水ビニールの上から断熱マットを貼るという荒技を使いました(写真は撮り忘れ)。
メンテナンス時に利用すると思われる切れ込みが1箇所あったので、そこは避けるようにしました。
早くもリアゲートの断熱完了。笑
6.窓の断熱
最後の断熱処理は、最も冷気を感じやすい窓です(※窓の施工は、原状回復後に行います)。
今回断熱を施す窓は、運転に支障が出ない次の窓です。
- 進行方向右側スライドドアの小窓
※窓開閉ができるよう、3面のうち2面を断熱 - 進行方向右側荷室の窓
- 進行方向左側荷室の窓
断熱素材は、3つの材料を次のように組み合わせた、オリジナルボードを使用します。
- サンシェード【窓側】
※持ち合わせていない場合、アルミシートで代用可能 - スタイロフォーム【中間】
- プラダン【荷室側】
まずは、オリジナルボードの基盤となるスタイロフォームを加工していきます。
初めに、スライドドアの小窓2面分の型取りから。
窓よりやや大きめにカットした後、何度も窓に照らし合わせながら、自分の目と感覚を信じて、徐々に調整していきます。
お見事👏
小窓2面のうち1面は、縁が少しだけ出っ張った形状なので、その分素材側の厚さを減らします。
荷室窓についても、同様の手順で型取ります。
荷室窓は左右2枚分必要になりますが、大きさが同じなので、1枚型取ってしまえばすぐに複製可能。
続いて、それぞれのスタイロフォームの大きさに合わせて、プラダンをカットします。
シェードについては、既存の物を使用するので、特に加工の必要はありません(※アルミシートで代用する場合は、先述の素材と同様の大きさにカットしてください)。
オリジナルボードの材料3種が出揃ったところで、それらを両面テープで接合します。スタイロフォームは接着しにくいので、少し多めにテープを使いましょう。
仕上げに、縁をアルミテープで補強してあげれば、オリジナル断熱ボードの完成!!
窓にはめ込んでみると・・・。
ピッタシ✨
なお、キッチン裏に取り付けるボード以外は、素材感が表にガッツリ見えてしまいます。そこで、リメイクシート(100均)をプラダンに貼り付けることで、見栄えも完璧に!!
安っぽさもなく、中々良い出来🤔✨
最後は、窓への取付方法をご紹介します。
取り付けにあたっては、またまた100均でゲットしたコードフック(本来は配線整理などに使われる商品)を使用します。
その使い方は、下写真のように折り曲げ、接着面が窓側に来るように差し込むだけ!
これをボード側面に数カ所設置すれば、簡単に固定できます。
後日談
コードフックの粘着力では、車を走行させると簡単に取れてしまいました。
最終的には、ボードの各所に両面テープを貼り、窓に直接接着する形で補強しました。外からの見栄えは悪いですが、そこはご愛嬌ということで!笑
これにて、窓の断熱処理完了です!!
今回、視認性や開閉のために断熱処理を施さなかった窓については、サンシェードを毎度取り付けて車中泊しています。
取り付ける枚数が減るだけでも、かなり楽になったよ🙆♂️
内装の原状回復
最後の作業は、内装を元通りにすること(天井以外の部分は、一人でも十分作業可能)。
手順は、内装剥がしと逆行するので、まずは床面のカーペットから戻します。
続いては、荷室壁面。
裏面のクリップを留め忘れないように、表側からテープで目印を付けた上で戻します。
スライドドアも同様。
防水ビニールに余裕を持たしておいたドリンクホルダー部分も、何ら問題なく収まりました。
最後にフローリングを敷き直し、後部座席を取り付ければ、原状回復完了です!!
久々に車内がスッキリ✨
断熱処理によって生じた問題
さて、これでDIY完了かと思いきや、とある問題が発生・・・。
実は、キッチン側の窓に断熱ボードが設置されたことで、その分キッチンが前に飛び出し、ベッド天板が収まらなくなったのです。
施工前はすっぽりハマっていたパンチングボードも、この通り浮いてしまいました。
とはいえ、正直こうなると予想していたので、問題と言うまででもありません。できる改善策を講じていきましょう!
まずは、パンチングボードを支えるL字ソケットに合わせて、断熱ボードに穴を空けていきます。
こうすることで、わずかではありますが、厚みが解消されました。
ん〜、ここは豪快な一手が必要になりますね〜🤔
よし!
天板をぶった切ろう!!
これにて万事解決です!笑
制振&断熱の効果
ここまで全3記事に渡ってまとめたDIYの効果はいかに!?
「制振処理」については、走行時の振動がかなり改善されたように感じます。
分かりやすいのは、路面の凹凸を走行した瞬間です。以前は大きな音と衝撃を伴うものでしたが、施工後にはその音が変わるほど改善されました。
これまで、走行時の振動や音は気にしたことないと公言していた僕ですが、予想以上に大きな効果で驚きました!
一方、「断熱処理」については、正直そこまで大きな効果は実感できていませんが、数値的な改善がありました。
分かりやすい夏と冬、それぞれの事案を説明します。
夏に関しては、長時間駐車をした後の車内温度の違いがありました。外気温30℃を超える日の温度を比較すると、施工前が最大50℃近くまで上昇していたのに対し、施工後は最大でも40℃台前半で安定するようになりました。
人体にはしんどいままだけど、電子機器とか車内設備への影響が軽減されていると思えば、ぼく的にはすごいメリットに感じる🤔
冬に関しては、断熱前の経験がなく、比較対象がありません。しかしながら、外気温と車内温度を比較すると、車内の方が概ね7~8℃高く保てています。さすがに朝の冷え込みはきついですが、就寝までの夜の時間は、温度の下降傾向が緩やかです。
冬は日照時間が短いから、温度低下が緩やかなのは大きなメリットだね✨
断熱の効果を特に感じやすかったのは、前回記事でまとめたエンジンルーム部分です。ご興味のある方は、ぜひチェックしてみてください!
今回のDIYで明らかに効果が実感できた点もあれば、いまいち分かりにくい点もありました。
とはいえ、「少しでも旅を快適に!」という最初の目標は十分クリアしているので、大成功で間違いありません!!
【まとめ動画】
内装ゼロから完成まで
最後に、内装ゼロ状態から完成までの動画を作ったので、ぜひご覧ください。
動画と言っても、定点(ほぼ)で撮影した写真を繋げたものですが、見応えがあると思います!
データが重いので、下記ツイートを添付しておきます。
おわりに
全3記事に及ぶ今回のDIYが完結しました。旅を快適にするという目標を達成し、僕自身大満足の結果です。
今回ご紹介してきた内容は、車の知識が全然ない僕でもやり切れた手順なので、きっとどなたでも取り組める作業です。同様のDIYを検討されている方の参考になれば幸いです!
それでは本日はこの辺で!!