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【日本一周No.32】東日本大震災の被災地を見て思うこと

2021年9月19日

どうもこんにちは!
クレヨンぶろぐです🚐💨

本日の記事では、私がはじめて東日本大震災の被災地を訪れてみて、素直に思ったこと、感じたことをまとめました。

今回は、被災地のご紹介というより、私自身の心情的要素も多くなってしまいますが、読んでいただけると嬉しいです。この発信によって、多少なりとも被災地のことを知りたい、訪れたいと思うきっかけになればいいなと思います。

それではいってみましょう!

私にとっての「3.11」

2011年3月11日、あと1ヶ月で高校に進学という頃、私は当時住んでいた埼玉県の自宅にいました。

突如として地震が発生し、経験したことがない大きな揺れにただただ戸惑っていました。その揺れで、家具やTVがガタガタと動き、食器棚のお皿が落下して割れていく・・・。

その時は「恐怖」ではなく「驚き」のみで、強い揺れの中、なぜかこれ以上お皿が割れないよう、食器棚に向かおうとしました。しかし、ちょうど一緒にいた父に「行かなくていい、じっとして」と言われ、その場で壁に捕まりながら揺れが収まるのをじっと待つ。そんな記憶が今でも鮮明に思い起こされます。

その後は、断水と停電。外は信号機も消え、徒歩で家を目指す人がたくさん歩いている。この夜は、自宅に備えてあった防災備蓄や石油ストーブで過ごし、深夜の2時か3時ごろに電気が復旧したと記憶しています。そしてテレビを付けてみると、見たこともない光景が次から次へと流れていく…。

私がはっきり覚えているのはここまで。

翌日、その翌日、それ以降をどう過ごしたか、まるで覚えていません。覚えていることといえば、毎回流れる同じCM、昼間に行われる計画停電くらい。結局、その後の高校生活は部活に明け暮れ、目の前のことに必死で、震災があったという意識がどんどん薄れていってしまいました。

その一方、大学に入学してからは、大学が募集するボランティア活動の案内、友人が実際に参加している姿を見て、度々震災のことを考える機会が増えます。それでも、目の前の楽しいことを一番に考え、優先順位が下がり、自ら被災地に行くことができていませんでした。

ここで行く決断ができなかったのは、現地に行くこと、現実を見ることが恐かったことも大きな理由の一つだと思います。

そんな私が、なぜ今回の旅で被災地に足を運ぼうと思ったのか。

  • ずっと頭に残っている震災時の記憶
  • もっと早く訪れるべきだったのでは、という後悔
  • 定期的に見てしまう津波の映像

こんな気持ちが頭の中に溜まっていき、私にとって被災地とは、いつしか「行かなきゃいけない場所」になっていたのです。

そして、東日本大地震から10年が経つ2021年、日本一周をする決断と同時に、必ず自分の目で被災地を見ることも決意しました。

これが、被災地を訪れるまでの私の思いです。

被災地を訪れる前後の心境

いよいよ、はじめての被災地として、福島県沿岸部を巡る日。

2〜3日前からソワソワし始め、現地に足を踏み入れる直前は胸の鼓動が激しくなる…。どんな光景が待っているのか分からない不安や恐さが大きかったように思います。

ですが、いざ被災地に到着してからというもの、不安や恐さはなくなりました。というかその感情はどうでもよくなり、もっと事実を知りたい、知らなきゃいけないという気持ちが勝ります。

この瞬間、私の中にあった被災地に対する壁のようなものは失くなりました。


以前の私のように、現地に行きたいけれど、それを躊躇してしまう「何か」があるという方も多いのではないでしょうか。

安心してください。

現地に行きたいという気持ちがあれば、その「何か」は何の障壁にもなりません。

だいき

ぜひ、一歩踏み出してみて😊
学べること、得られることがたくさんあるはず!!

というと大口を叩きすぎかもしれません。私自身、いくつかの被災地に訪れたとはいえ、あくまで表面的なことを知っただけです。それでも、ほんの一部でも、見て、感じて、その結果「知る」ことができました。

「知らない」ことと「知る」ことの差ってすごく大きい私はそう思います。

被災地で「知る」こと

私が現地を訪れ、実際に目で見て知ったこと、感じたこと、考えさせられたことをまとめました。

・津波の脅威

やはり、一番は津波の恐ろしさ。

東日本大震災の場合、様々な記録映像が残されており、津波の恐ろしさは十分理解できるかもしれません。ただ、あまりにも非現実的すぎて、どこか別の世界の話という感覚も、少なからずあるのではないでしょうか。

実際に震災遺構を見学してみると、津波が現実である事に、はじめて気付くような感覚がありました。

それでも、日常とかけ離れていることに変わりはなく、完璧に現実として捉えられているかと聞かれると、自信をもって「はい」とは言えません。ただ、実際の被害を見たことで、「映像」としての感覚だったこれまでとは明らかに変わりました。

・数字として見る被害

これまでは、東日本大震災というものを映像や写真で見るばかりでしたが、いくつかの伝承施設を巡ることで、震災がもたらした被害の大きさを数字としても実感しました。

震災による被害額や建物倒壊の件数をはじめ、実際の津波の高さには驚愕しました。何より見るのが辛かったのは、犠牲になった方や未だ行方不明になっている方の人数です。

心がとても痛みますが、これが現実なんだということをあらためて知ります。

・現在の被災地

被災地を巡ると、その多くが一見震災があったとは分からないほど綺麗に、もしくは何もないことに驚きます。それは、震災前の姿を知らない、10年という期間の経過を知らないことも大きく影響していると思います。

瓦礫が撤去され、地面が整地され、新しい建物の建設など、その地域によって進捗に差はあっても、震災の面影を残すものはほとんどなく、想像していたよりも遥かに綺麗になっていました。

逆に考えれば、街の真新しさや建物の少なさが、震災の大きさを物語っているということです。

・帰宅困難地域の実態

多くの地域で整備や工事が進む中、今なお居住ができない地域、故郷に帰れない方達がいます。

皆さんご存知の通り、福島第一原子力発電所の事故による影響で、10年という年月が経っても、規制がかかる地域が多くあります。

私が訪れた福島県双葉町の一部地域では、自由に出入りができたものの、まだ居住は許されていません。そのため、震災当時のまま取り残された建物が多くありました。(※2021年時点)

どうしても原発そのものを注視してしまいがちですが、周辺地域にもたらした影響がいかに大きいものか、それもよく知るべきだと感じます。

・何よりも辛いこと

何よりも辛いのは、家族や友人、大切な人の命が失われてしまうこと。

実際に被災地を見て、あらためてその事を考えさせられました。元々思っていたことではありますが、被災された遺構や遺物を見たり、語り部の方の話をお聞きし、災害を身近に感じたからこそ、より一層その想いが強くなりました。

本当に些細な対策や決め事でも、いざという時に命が繋がるきっかけになり得ると思います。そのためには、家族や大切な人と、定期的に防災のことを話し合う機会が必要だなと感じます。

答えが出ないこと

現実を見て知れたことが多い一方、答えが出ないこと、分からないことも頭をめぐりました。

・被災者の思い

伝承施設などを訪れる中で、展示を見たり、語り部の方のお話をお聞きすることで、被災当時・被災後のご経験や心情などを知ることができました。

また、伝承施設に訪れる方の中には、ご自身も被災されたであろう方々も多く見受けられました。その中には、当時の記録映像を懐かしそうに見て話されている方も居られ、それがすごく意外だったのです(あくまで、私が感じた印象です)。

一方、被災された方の中には、当時の辛い記憶を他の人には話せない、話したくないという方も大勢いらっしゃると思います。むしろ、そう思っている方が大半かもしれません。

こういった状況を考えると、分からないから、知りたいから、もっと色々な方から話を聞きたいと思うことが正しいことのか疑問に思ってしまいました。

それでも私は、今回被災地に訪れたことで、より一層被災された方々の思いや経験を知りたいと思ったのが素直な気持ちです。

少なからず、ふたたび語り部口演に参加できる貴重な機会に巡りあうこともあれば、自ら書籍などを読んで知れることがたくさんあるはず。

まずは自分が行動することで、被災地のこと、防災のこと、それらを忘れることなく、私の中にしっかりと蓄えていきたいと感じました。

・いつまで被災地として見続けるのか

誤解を生んでしまうフレーズかもしれませんが、決して被災地を軽く捉えてのことではありません。

被災地」という言葉を聞くと、どうしてもネガティブなイメージのみを抱いてしまう方が多いのではと感じることがあります。それは、私自身も訪れるまで「不安」や「恐さ」という感情があったからこそです。

その一方被災地では、前向きに物事を進めている地域がたくさんあります。「被災地」としての事実はもちろん知るべきですが、それに限らず、元々あった文化や風景、新しく生まれたものなど、「被災」とは違う側面にも焦点をあてていくべきではないのか。そう感じました。

少しタイトルが悪かったかもしれません。要するに言いたいことは『ポジティブ(前向き)な被災地をいつ見始めるのか』ということ。

この点は、どうしても人それぞれの考え方があると思うので、私の中だけでは答えが出ないことです。ですが、この記事の発信によって、誰か一人でも共感していただけたら嬉しい!!

・復興にゴールはあるのか

復興」という言葉はよく使われますが、その復興に具体的なゴールはあるのでしょうか。

どんな状況がゴールと言えるの!?
ゴールがあるとすれば、今どのくらい近づいているの!?

  • インフラが整ったら?
  • 規制区域にまた人が住めるようになったら?
  • 人口が戻ったら?
  • 観光客が増えたら?
  • その自治体の経済が安定したら?
  • 被災地という印象がなくなったら?

街ごとなくなってしまった場所や過疎化が加速してしまった場所など、様々な状況下の地域があります。また、被災された方それぞれで復興の基準は異なるとも思います。

少なからず、「復興=震災以前の状況」にはなり得ないわけで・・・。考えれば考えるほど、「復興」が複雑に思えて答えが出ません。

あなたが考える「復興」とは何ですか?


以上の事が、今回現地を訪れたことで生まれた私の疑問です。

もしかしたら、答えがないものかもしれないし、人それぞれ違うものかもしれないし、被災を経験していない、よく分かっていない私の間抜けな疑問かもしれません。

ただ、これも素直に感じたことなので書かせていただきました。

今私たちにできること

伝承施設にあったとある一冊の本の中で、すごく印象に残った言葉があります。

『当事者なのに現実味がない』

東日本大震災を一言で表したようなフレーズだと感じました。この国では、いつどこで天災が起こるか分からない。それをいくら想定したところで、想像を遥かに超えた被害をもたらすかもしれない。

一方で、知ってると知らないで生死さえ分けてしまう情報や知識もたくさんあると思います。そんな中で、今私たちにできることとは!?

これならすぐに実行できる!!

  • 居住地域のハザードマップを確認
  • 非常時に必要な防災備蓄などを用意・確認
  • 家族や大切な人と非常時の連絡方法を決める
  • 東日本大震災の教訓を知る
  • 今を精一杯生きること
    (語り部の方に言われた言葉)

そして、私自身の疑問でもある「復興」について、一つ確実に言えるのは、多くの人が東日本大震災の現実を「知る」ということは、「復興」が前進する一歩に繋がるということ。

「知る」ために現地を訪れることは、すごくいい経験です。それに限らず、ネットで調べたり、本で読んだり、方法はいくらでもあります。まずは、小さなことでも気づいた時にやってみてください。

こんな偉そうなこと言っていますが、私もできていないこと、知らないことばかりです。皆さんが知っていること、ぜひ教えてください!

東日本大震災から10年という節目の年。
今一度、「復興」や「防災」のことを
考えてみませんか。

この記事を読んでいただいた方へ

今回は、この旅で被災地を見て、私が思ったこと、感じたことをまとめました。

それを忘れるなという私自身の備忘録という意味合いも強くなってしまい、分かりにくい点も多々あったと思います。そんな記事でありながら、最後まで読んでいただきありがとうございます。

繰り返しになりますが、この記事や過去の紹介記事を読んでいただいた方にとって、被災地に興味を抱いたり、実際に行ってみようと思ったり、ご自身の防災を改めて見直そうと行動してくださったり、何かしらのきっかけになれば幸いです。

それでは本日はこの辺で!!

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