北海道

消えゆく土地!? この世の果て『野付半島』を歩く 【日本一周No.48/北海道⑩】

2021年11月8日

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どうもこんにちは!
クレヨンぶろぐです🚐💨

今回お送りするのは、根室半島と知床半島のちょうど中間に位置する『野付半島』です☝️
前回の根室の記事では、地の果てのような景色を楽しめると何度も書きましたが、今回の『野付半島』についても、ネット上では「この世の果て」ともいわれています。
というわけで、続けて「果て」から「果て」への旅となりました😁

多くの方が中々見ることのない光景の数々ですので、写真ではありますが、楽しんでいってください✌️

それではいってみましょう!!

この世の果て『野付半島』

1.野付半島とは

まずはじめに、『野付半島(のつけはんとう)』の概要から☝️

こちらの『野付半島』は、下マップを見ていただくと分かる通り、標津町から根室海峡に向けてヒョコっと伸びた半島です。
ヒョコっととはいうものの、この半島の全長は26kmにも及びます。
ただし、半島の幅は至って狭く、起伏が少ない平坦な地形が広がっています。

周囲には、北に知床半島、東に国後島、南に根室半島、西に標津町・中標津町が位置しています。

どちらかといえば、その規模というよりも、釣り針のような独特な形に興味を惹かれる方が多いのではないでしょうか!?
私自身、地図でこの半島を見た瞬間「なんじゃこりゃ😳」と釘付けになりました!

この半島の地形は、海流によって流された砂が長い時間をかけて堆積してできた砂嘴(さし)と呼ばれるものです。

釣り針の引っ掛かり部分の内側は「野付湾」と呼ばれ、水深2〜5mの浅い海底にはアマモ(甘藻)が生い茂り、シマエビが多く生息しているそうです🤔
半島の大部分は、湿地・砂浜・干潟となっており、そこには毎年多くの渡鳥が飛来するとのこと。

こうした自然豊かな『野付半島』および『野付湾』は、最近の記事ではお馴染みの「ラムサール条約」の登録地になっています。

その一方で、半島全体の地盤沈下が進んでおり、いずれは消えゆく土地ともいわれています😔

一見足を踏み入れることができなさそうなこの半島ですが、縦断するように一本の道路が整備されており、気軽にその景色を楽しむことができます✨
下写真の看板にある通り、完全に先端まで道路が通っているわけではありませんが、半島の8分目あたりにある灯台まで行くことができます↓

てなわけで、今回はこんな『野付半島』を巡っていきます🏃‍♂️

2.トドワラ

まずは、野付半島を代表するスポット『トドワラ』へ💨

『トドワラ』とは、海水によって立ち枯れしてしまったトドマツが残った場所で、「この世の果て」を連想させる所以ともいえる不思議で幻想的な光景を見ることができます
現地へのアクセスは、下写真の通り、『野付半島ネイチャーセンター』を起点に、徒歩もしくはトラクターバスで向かうことになります。

なお、トラクターバスについては、片道500円
個人的には、大した距離でもなければ起伏もないので、お金もかからず、しかもこの不思議な半島を自らの足で歩いているという高揚感を味わえる徒歩での散策を断然おすすめします☝️

それでは、いざ遊歩道へ💨

遊歩道は、こんな感じで草原の中を人ひとりが通れる程度の幅の道が続いています。
この幅で相互通行なので、譲り合いながら歩きましょう👍

何があるというわけではありませんが、このどこへ続くかも分からない未知の領域を歩いている感じがものすごく楽しい!!

何もないとはいえ、時期によって一面に季節の花々が咲き誇るそうです🔍

ちなみに、半島の植生分布を示した看板を見てみると、ここ『トドワラ』付近は大部分が湿地帯であることが分かります↓

途中、遊歩道を歩いていると、脇をトラクターバスが通過していきます🚜💨
これも初めて見る光景😳笑

ラムサール条約登録地であるこの半島は、もちろん「野鳥の楽園」
観察できる野鳥の数は、日本で見る事ができる種類の実に40%とのこと😍

前回ご紹介した『春国岱』同様、目を凝らしながら歩きますが、この日もタンチョウはおろか、他の大きな野鳥も見つけられず…。笑
少し風が強すぎたかな🤔

歩くこと約20分🚶‍♂️
『トドワラ』に続く木道の入口に到着!
あともう少し✌️

トラクターバスを利用した場合の終着点もこの場所になります。
看板脇には、男女別の綺麗なトイレがありました🚻

それでは、木道を歩いていきましょう!
すでに遠くに『トドワラ』らしき枯れ木が並んでいるのが見えます😳

木道には、手すりがない箇所・すれ違いが難しい狭い箇所もあるので、通行には注意が必要です⚠︎

いよいよ、間近に迫ってきました!

とうちゃ〜く!!
木道の先端から見た光景がこちら💁‍♂️!

正直、想像していたほどのスケール感はありませんでしたが、その寂しい感じが周囲の景色やこの曇天と相まって、幻想的な光景を生み出しています
天気次第ではガラッと印象が変わりそうですが、どんな天気でもそれぞれの雰囲気を楽しめそうです✌️☺️

木道の途中で分岐点があったので、もう一方の道にも進んでみます🚶‍♂️

その先に待っていたのは、まさに「この世の果て」
何もないのに「絶景」という不思議な感覚に陥りました。

ちなみにこの道の先っちょには、桟橋があるのですが、今も使われているのかは謎です🤔

ということで、『トドワラ』散策はこれにて完了です!!

生き物には出会いませんでしたが、逆になんの気配もない雰囲気を楽しむ事ができました😊
次来る時は、晴れた景色も見てみたい✌️

3.野付崎灯台

続いて訪れたのは、野付半島を走る道路の終着点『野付崎灯台(のつけさきとうだい)』です☝️

何があるのか。
そりゃあ、灯台だけです。笑
特に説明もありません。

最果ての灯台!!

説明がないからといって誤解しないでください✋

私はこの景色好きです!
駐車場から少し距離があって、歩くのがめんどくさくて、望遠でちゃちゃっと撮影しましたが、この景色好きです!!

以上です。笑

4.ナナワラ

野付半島に入り、ネイチャーセンターに向かう道中には、前述の『トドワラ』と同じように立ち枯れしたミズナラなどが並ぶ『ナラワラ』を望むことができます。
(※『ナナワラ』には、ナナカマドやエゾイタヤなども含まれるそうです。)

近くに行けるわけではなく、あくまで道路脇の駐車場から遠くに望むだけにはなってしまいます。
本当に何もないところに、ポツンと駐車場が設けられているので、スルーしてしまう車も多く見受けられました。

が、立ち枯れした木々の数が多く、背後にはまだ枯れていない森が広がっており、『トドワラ』で見た光景とはまた異なる幻想的な景色を楽しむ事ができます✨

野付半島に訪れる際は、こちらの『ナナワラ』の景色も、ゆっくり楽しんでみてください!!

5.野付半島で出会った野生動物たち

最後にご紹介するのは、ここで出会った野生動物たち😳

野付半島には、前述の野鳥に加えて、エゾシカ・キタキツネ・オコジョなどの野生動物を通年見る事ができます
今回私が出会うことができたのは、エゾシカの群れ、そしてキタキツネのオケツです😁

まずは、エゾシカから🦌
私が見かけたのは、ネイチャーセンターから野付崎灯台へ向かう道中🚐

道路脇にオレンジのモゾモゾ動くものがあるなと思ったら、草を食べる3頭のオスジカたちでした😳

こちらには見向きもせずに、草をむしゃむしゃ。
ものすごく立派な角です✨

あたりを見渡すと、他にも点々と何頭か見つけることができました!
時間を忘れて、鹿の撮影会が始まります📸

ぼけ〜。

ぺろっ。

鹿に夢中になっていると、ちっこくて黄色い何かが動いているのに気づきました🤨
キタキツネだっっ!!

気付くのが遅く、オケツしか撮れませんでした😂

美瑛や十勝岳周辺で見かけたキタキツネよりも、思いの外、毛がモフモフしている気がします🤔
やはり、北海道東端の寒い地域に生息するキツネは毛を蓄えるのも早いのでしょうか。

撮影会もほどほどに、再び車を走らせると、次はメスジカ数頭を発見!!
再び撮影会が始まります笑

先入観からかもしれませんが、オスジカよりも顔が可愛らしい気がします🥺

さらに、その近くにはオスジカの大群が!!
短い角を生やした鹿も混じっています、子鹿でしょうか😳

やっぱり、オスジカの顔は凛々しいな🤔✨

以上が、今回野付半島で出会った動物達です!!
(ほぼエゾシカですが笑)
北海道では、エゾシカを見る機会はしょっちゅうありますが、こうして群れの状態を見るのは初めての体験でした😊

もし、野付半島に訪れる機会があれば、景色を楽しむのと同時に、野生動物も探してみてください🔍!!

『野付半島』では、特にエゾシカは見かける頻度が多く、道路を横断することも多々あります。
可哀想なことに、私が走行している際には、道路上で惹かれて死んでしまったシカが倒れているところを見かけました。
あたりに何もなく道が一直線なので、気づくと速度が上がってしまいがちになってしまいますが、こうした事態にならないようくれぐれも安全運転で!

地球が丸く見える『開陽台』

最後に、野付半島ではありませんが、もう1スポットご紹介!!
それは、中標津町に位置する『開陽台(かいようだい)』です☝️

前述の『野付半島ネイチャーセンター』からは車で1時間もかからないぐらいの距離!!
私は、野付半島を散策した後に訪れました🏃‍♂️

こちらの『開陽台』は、標高270mの台地にあり、周囲に広がる牧草地帯を見渡す展望施設が整備されています
この施設は、「地球が丸く見える展望台」ともいわれており、向かう道中にも期待が高まります!!

薄々お気づきの方もいらっしゃると思いますが、本当は期待ゼロです😑笑
何せ、この日は風も強く小雨も降る天気
綺麗に見渡せるはずもないよなーと思いつつも、訪れるチャンスがこの日しかなかったので向かうことにしました😔

到着すると、案の定曇天…。
そりゃ、野付から1時間も離れていないこの場所が晴天なわけありません笑

展望施設の外観はこちら💁‍♂️
写真だと分かりにくいですが、かなり大きく立派な施設です!
建物内には、カフェなどもあり、景色を楽しみながらコーヒーを飲むこともできます
(晴れていれば😭笑)

何はともあれ、ここまで来たんですから登ってみましょう💨
今回見る事ができた景色はこちらです↓

うん、確かに雄大さは実感でき、雲がなかったらすごいんだろうなという想像はできました🤔
今回はそこで感情がストップです笑

ちなみに、晴れたらこんなに綺麗みたい👇😭
夜は星空も綺麗に見えるそう✨

画像提供:photoAC

天気ばっかりはしょうがない。
次の機会にリベンジするとしましょう👍

遠くまで見渡す事ができれば、間違いなく感動する景色だと思いますので、もしお近くを通る機会があれば立ち寄ってみてはいかがでしょうか!?

おわりに

という事で、野付半島&開陽台での探索は以上です🙆‍♂️

開陽台は少し残念でしたが、野付半島については天気に左右される事なく、最果ての景色、野生動物との出会いを楽しむ事ができます!!
根室や知床など、他のエリアを旅行する際にも合わせて立ち寄る事ができる距離なので、皆さんの今後の行き先に加えてみてはいかがでしょうか😊!?

今回北海道を旅してみて、つくづく思ったのは「目の前にある景色が冬だったらどうなるのか」ということ。
ハードルは高くなりますが、いつかこれまでみた景色の冬verを一眼見てみたいなーと思う今日この頃🤔

それでは本日はこの辺で!!

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